他人と差がつく定番。レッドキャップのワークパンツ
時代に流されない大人の定番服として、今季もワークスタイルは外せません。従来の土臭い印象も『レッドキャップ』のパンツなら街の雰囲気にすんなり溶け込んでくれます。改めて知りたいワークの老舗、『レッドキャップ』のこと
赤い帽子がトレードマークの『レッドキャップ』。1923年、ハーリン兄弟(テネシー州ナッシュビル出身)とその従兄弟が、オーバーオールの製造会社として創業したのがきっかけ。その後、機能性の高い作業着メーカーとして少しずつブランドを確立させ、数多くの大手工場用ユニフォーム(作業着)を手がけるまでに成長しました。特にワークパンツの評判が高く、職場環境に対応したパンツとして、ワーカーのみならず多種多様なシーンで愛用。今もなお、デイリーユースのワークアイテムとして高い人気を誇っています。
『レッドキャップ』といえば、やっぱりワークパンツ
ジーンズ、カーゴ、ペインターなどを総称したものがワークパンツ。要は作業に適した、動きやすくタフネスあふれるパンツと言うことで、ひと口に片付けられません。従来のワークパンツといえば、どことなく武骨なイメージでしたが、『レッドキャップ』のものはシンプルなデザインが特徴。デイリーユースとして使いやすく、コスパの良さも魅力の1つです。こちらは、ブランドを代表する「ジーン カット ワークパンツ」というモデル。
右前身ごろのコインポケットから見て取れるように、こちらのモデルはジーンズからインスピレーションを受けて「5ポケット」を採用しています。大きめのポケットが使いやすく、おすすめです。
生地メーカーの老舗、東洋紡と共同開発した「ヘビーツイル」。上質な糸を高密度に織り上げることで生地にハリ&コシ&膨らみが出て、質感のある上品な光沢感を演出しています。もちろん、ワークならではの強度もGOOD。
シルエットがきれいなので、ワークパンツといえどスマートに着こなせます。シンプルな見た目に注入したワークテイストが、スタイリッシュなモノトーンコーデに男らしさをプラス。正式には、ワークパンツ=チノパンということではないのですが、限りなく近いのでスケシューとの相性も良好です。
『レッドキャップ』のワークパンツ。おしゃれに着こなす3つの方法
タフな素材感のパンツとは異なる、きれいめアイテムをMIXさせるのがおしゃれに着こなすコツです。全身ワークスタイルもカッコイイですが、あくまでも街に馴染む大人コーデを目指しましょう。
▼着こなし1:ジャケットと。コーデのハズしにワークパンツが活躍
羽織るだけで一気に大人感が際立つジャケットをチョイス。ワーク特有の土くさい印象を解消でき、かつ異なるテイストによりこなれた印象に仕上がります。『レッドキャップ』のスマートなワークパンツなら、抵抗なく取り入れられます。
コーデ1
紺ブレとセットアップ風に
アイビースタイルをベースに、ワークパンツの程良いハズしでプレッピーな装いへ。セットアップ風の色合わせも、テイストの異なるワークパンツなら個性を出せるのでおすすめです。首元のスリットからのぞく赤いインナーが、コーデのアクセントになっています。
コーデ2
シルエットのゆるさで大人の余裕を醸成
太めのワークパンツにニットジャケットを合わせたリラックススタイル。インナーとパンツの色みを統一して錯視的に縦のラインを作れば、ややゆるめのサイジングもスマートにみせることが可能です。さらに、きれいめな小物を随所に散りばめて全体を引き締めています。
コーデ3
シンプルなチノパンに、レイヤードで遊びを
ギャップのある小物合わせにセンスが光るレイヤースタイル。インナーに着たGジャンで丈感に変化をつけ、ニュアンスあるコーデに仕上げています。ここまでテイストの違う小物合わせでも、すべて黒に統一したのでまったく散らかって見えません。遊び心に富んだ着こなしですが、フォーマルなジャケットがすべてフォローしてくれるので安心ですね。
▼着こなし2:ワークパンツの土くささは、軽やかな足元で解消する
ぼてっとしがちなワークパンツは、足元の抜け感で野暮ったさを回避するのが大人コーデのマナー。どんなに上品なアイテムを合わせても、足元が武骨だと品よりもラフさが際立ってしまうので注意が必要です。
コーデ4
アーシーなコーデも丈感で調整
クロップドタイプのワークパンツなら、渋いカーキも軽快に! 野暮ったくなりがちなベージュ×カーキのアースカラーコーデですが、インナーの白がクリーンな印象に仕上げています。黒のキャップで色みを引き締めたのもポイントですね。
コーデ5
シュッとしたシルエットのローファーにより、スラックス然としたクリーン顔に
大胆なロールアップの肌見せが、ワークパンツをスマートにみせて春らしい足元を演出。素足履きしたローファーが大人のムードを高めて、スケータールックにメリハリを表現しています。女性票を幅広く獲得できるコーデです。
コーデ6
カットオフのラフさが、足元をゆるく見せる
ワイドシルエットのワークパンツをくるぶし上でカット。切りっぱなしの質感が今っぽく、スケシューとの相性も抜群です。ちょっぴり攻めたデザインのジャケットでも、2トーンでまとめることで品良くまとめています。
▼着こなし3:クリーンな淡色系トップスが春の陽気にぴったりハマる
土くさいカラーリングが多いワークパンツは、上半身に清潔感のある色みを合わせるのが効果的。爽やかさを演出するとともに、上下のメリハリでのっぺりした印象も回避できます。
コーデ7
白に飽きたら、大人にはグレーが適役
グレーは白と同様に清潔感を演出でき、さらに大人の上品さも追加できる便利カラーです。無地同士のシンプルコーデですが、手首のロールアップがアクセントになり物足りなさを軽減。あえてざっくりと巻き上げるくらいが気取ってなく、雰囲気も増すのでおすすめです。
コーデ8
ゆるやかなグラデとの合わせで爽やかに
スエードのアウターが大人っぽいストリートスタイル。ボトムスからトップスへと淡くグラデーションをかけることで、やさしげな表情に見せています。ワッフルカットソーをレイヤードさせて、コーデに奥行きをプラスしたのもポイントです。
コーデ9
色みの鮮やかなトップスも受け止めます
カラフルなパーカを合わせても難なく収まるのがワークパンツの強みですが、ともすればスポーツテイストが強くなり子供っぽくなりがち。ですが、ペールトーンのような淡色系なら鮮やかなうえに大人のムードも保てます。サングラス、キーチェーン、トラッドヘアなどのネオストリートスタイルも魅力的。
ワークパンツだけじゃない。『レッドキャップ』のアイテム
確かな技術を誇る『レッドキャップ』のアイテムなら、すべてに共通してタフな作りが魅力といえます。定番のワークウェアはもちろん、その他小物までジャンル別にご紹介
アイテム1
ワークキャップ
平らなトップが特徴のワークキャップ。アメカジスタイルに同調させてもよし、きれいめスタイルのハズしにもよしの万能アイテムです。顔立ちを選ばない汎用性の高さも魅力なので、これまで試したことのない方にもぜひおすすめ!
アイテム2
ショップコート
ざっくりした風合いのキャンバス地がいかにもワークブランドらしい、質実剛健なショップコート。腰周りが隠れるちょうどいい丈感が、ボディラインをすっきり見せてくれそうです。軽くなりがちな春夏コーデにうってつけのオリーブのほか、爽やかなオフホワイトもラインアップ。
アイテム3
SS ハイ ビジ Tシャツ
カバーシームが付いた個性が光るネオンカラーTシャツ。ウエストと肩に付いたリフレクターが色味と相まってインパクト抜群です。海外企画商品なので、日本ではあまり被らないのもポイント。
アイテム4
インダストリアル ストライプ ワークシャツ
約100年続く老舗ワークウェアブランドらしい、しっかりとした作りのワークシャツ。ストライプのものであれば、キレイな印象も与えるので男くさくなりすぎないのでおすすめです。もちろん、羽織りとして着用してストリートライクに着るのもアリ。
アイテム5
スラックス
ワークパンツのイメージが強い『レッドキャップ』のスラックスタイプ。上品さを求める人は、まずはこのアイテムから手に取ってみてはいかがでしょうか。程良い太さがトレンド感溢れる1本です。
アイテム6
クルーソックス
機回し力に優れたベーシックカラーのソックスセット。丈夫な肉厚生地がカジュアルはもちろん、ビジネスやワークなど幅広いシーンでしっかりと足をホールドしてくれるでしょう。足裏には左右で異なる文字がデザインされています。
アパレル業界から出版社編集を経て、エディター&ライターとして独立。紙・WEBを問わず男性ファッションを中心に執筆中。読者に寄り添えるファッション提案がモットー。