ショートパンツのコーデをモノにするために。意識したい3つのトピックス
いよいよ本格的にショートパンツの季節が到来。選び方やブランドなど3つの視点から、大人に似合うショートパンツの着こなし方をしっかりナビゲートします。大人には、大人のショーツスタイルがあるんです
大人がはくにはなんとなく子供っぽくて、気恥ずかしい……。かつてはそんなイメージがあり、大人から敬遠されがちだったショートパンツ。しかし、ファッションシーンと気候の変化に伴い、ショーツスタイルが街中に急増しているんです。少しでも涼しく過ごしたいこれからの時期に、取り入れないのは損というもの。より効果的に着こなしに落とし込むために、スタイリング時に意識したいトピックスを3つにわけてお伝えします。
<トピックス1>大人の装いにハマるショートパンツのチェック事項とは?
いつもの着こなしに、ただショートパンツを取り入れれば良いというものではありません。ある程度のきちんと感と、おしゃれさを担保した大人の男性にふさわしいモデルを選ぶために、チェックすべき項目を解説します。
まず重要となるのは、丈感とシルエット。シルエットですが、レッグラインが強調されるピタッとしたモノよりも、多少ゆとりがあったほうがベター。裾に向かって少しテーパードが効いていると、よりすっきりと見えるはずです。脚の太さに関わらず似合いやすいという、大きな利点もあります。続いて丈ですが、ひざ上丈のモデルが正解。ひざが完全に隠れるタイプだと少し子供っぽく見えてしまいます。これらを踏まえて選択しましょう。
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素材感にこだわった1本なら、フットワーク良く動ける
シルエット&丈感のみならず、素材もチェックしておきたい要素。コンフォートな機能素材で仕立てられたショートパンツであれば、より軽快に夏を過ごせます。とりわけ秀逸なアイテムとして紹介したいのが、『ナノ・ユニバース』の「冷涼太」シリーズから登場した逸品。断熱・接触冷感・吸水速乾・軽量・紫外線防止と幅広い機能を網羅した「シェルテック(R)」が素材に使われ、一味違った快適さを堪能できます。おまけに、ストレッチ混なので締め付けをまったく感じさせません。
<トピックス2>持っておいて間違いなし。定番4ブランドを用いた着こなし例
アウトドア由来の機能性を持つ本格タイプ、大人に着こなしたいきれいめタイプ、トレンドのアクティブスタイルを簡単に叶えてくれるスポーツタイプなど、定番4ブランドのショートパンツをピックアップしつつ、それぞれのおすすめコーデ術を合わせて紹介します。
▼アイテム1:大人っぽくはきこなしたい『グラミチ』の機能派クライミングショーツ
クライミングパンツでお馴染みの『グラミチ』が手掛ける鉄板中の鉄板。片手でフィット感を調整できるウェビングベルトや、180度の開脚を可能とするガゼットクロッチといった定番モデルにも通じる機能的なディテールが特徴です。アクティブなスタイルはもちろん、そのブランド力と落ち着いた表情からシックな着こなしとも抜群の相性を見せてくれます。写真のモデルは、ややゆったりしたフォルムを持ち味とする定番型の「グラミチショーツ」。このほかにも、多数のモデルを揃えています。
コーデ1
リラクシングな着こなしが今っぽい
シンプルになりがちな夏コーデゆえに、明るいカラーを選んで着こなしの主役にした好例。ビッグTシャツやリカバリーサンダルを投入した、リラックス感漂うスタイリングが今どきです。着用しているのは、『ジャーナルスタンダード』別注モデルで、定番のグラミチショーツよりも大きめのサイズ感とバギーショーツのようなシルエットが特徴。
コーデ2
クライミングショーツを都会的に仕上げたお手本
アウトドア感の強い『グラミチ』のショーツですが、合わせるアイテムや配色でアーバンライクな装いも可能です。ハリのある素材のポロシャツをセレクトし、ネイビー×ブラックの落ち着いた配色でまとめれば、都会的で大人っぽさも割増。着用しているのは、『ビームス』別注の「オールコンディションショーツ」です。
▼アイテム2:軽やかに動ける『ザ・ノース・フェイス』のナイロンショーツも注目株
見た目にもはき心地にも楽ちんさを求めたい今のシーズン。ならば、『ザ・ノース・フェイス』のナイロンショーツは格好の選択肢といえるでしょう。アウトドアブランドらしい機能的な素材感、そして締め付けのない適度にゆるめのシルエットが、ラクで気負わないコーディネートへと導いてくれます。トップスはやはり、さらっとラフにTシャツを合わせるのがお約束といえるでしょう。
コーデ1
ネイビーの1本をチョイスして軽さと大人感を両得
『ザ・ノース・フェイス』の定番モデルであるバーサタイルショーツを着用。Tシャツとのコンビで軽やかに仕上げつつも、シックなネイビーカラーを選ぶことで大人っぽさもきちんと確保しました。さらに、『ニューバランス』のスニーカーも同色でリンクさせて、全体のまとまり感を巧妙に高めています。
コーデ2
色鮮やかなナイロンショーツで夏らしさ満点に!
太陽を思わせる鮮烈カラーのナイロンショーツを主役に抜擢。夏らしさを効果的にアピールしています。その存在感が引き立つように、Tシャツは主張度控えめなくすみカラーをチョイスし、うまくバランスを取っています。黒の小物類でさりげなく引き締めているあたりもナイステクニック!
▼アイテム3:きれいめスタイルを狙うなら『ラコステ』のチノショーツ
『ラコステ』が定番でラインアップしているチノショーツも持っておきたい良作。上質なコットン素材を使っており、素肌にスッと馴染んでくれます。また、スマートなスリムフィットではありますが程良いゆとりを確保しているため窮屈さはありません。膝上に収めつつも、やや長めの丈も印象的。品の良い素材感なので、やはりきれいめのコーディネートに合わせるのが王道といえるでしょう。
コーデ1
上品かつ爽快なスタイリングで好印象を狙う
品の良さをまとったオフホワイトのチノショーツと、爽快なボーダー柄のポロシャツというクリーンな着こなし。足元にはシックな色合いのスニーカーを選択し、初夏らしいアクティブさもフォローしています。
コーデ2
ジャケットスタイルをショーツで着崩す
生真面目に見えがちなジャケットスタイルも、ショートパンツとのマッチアップなら程良くリラックス感が漂います。長めの丈と端正さを備える『ラコステ』のチノショーツであれば、過度にラフな表情に偏る心配もありません。さらに、発色豊かなポロシャツが好アクセントとして作用。
▼アイテム4:『チャンピオン』のスウェットショーツでスポーティさを好演
『チャンピオン』といえば、“キング・オブ・スウェット”の異名を持つ言わずと知れたスポーツブランドの旗手。なかでもスウェットショーツは毎シーズン安定した人気を誇る鉄板アイテムの一角です。その魅力はなんといっても香り立つスポーツテイストで、簡単にトレンド感に訴求することが可能。特におすすめなのは、洗練されたシルエットや異なる素材感にアレンジされた別注モノ。
コーデ1
きっちりしたジャケットコーデにショーツでスポーツ感をMIX
シアサッカーのネイビージャケットで大人の品性を演出。その一方、ボトムスにはスウェットショーツを持ってきて、スポーティな趣も上手く落とし込んでいます。こんな風にテーラードジャケットを気負わず着崩すスタイルは、こなれ感を打ち出すうえで非常に有効的。足元にチョイスした白スニーカーや、夏らしい色合いのカットソーもスポーツテイストを加速します。
コーデ2
ラフな着こなしも細身のサイジングなら洒脱顔!
上下とも『ザ・ダファー・オブ・セントジョージ』×『チャンピオン』のアイテム。ラフな印象に傾倒しがちなTシャツ&ショーツのコーディネートですが、細身のすっきりとしたサイズ感に徹することによってあか抜けたムードに仕上げています。また、小物を含め全体を落ち着いたカラーリングでまとめているところも、子供っぽく見せないための重要なポイント。シンプルながらも小粋なスタイリングです。
<トピックス3>トレンドの2大ショートパンツ着こなし術
続いて紹介するのは、トレンド感のあるショートパンツを活用したコーデテクニック。ショートパンツの着こなしはマンネリ化しやすいだけに、自身のワードローブに加えると着こなしの幅が広がります!
▼アイテム1:ワイドショーツには、ワイドトップスでリラックス感を強調
ゆるっとしたワイドショーツに同じくワイドなトップスを合わせれば、今季らしいリラックステイストを簡単に入手可能。 なお、ボリューム感を持ち味とするワイドショーツに関しては、例外的にひざが隠れるようなやや長めの丈感でも大人っぽくはきこなせます。
コーデ1
さっぱりコーデもオーバーサイズだと旬度満点
無地ポケT×ショートパンツの実にさっぱりとしたコーディネートも、上下ともオーバーサイズならそれだけで今季的なニュアンスに。無駄に着飾らず、シルエットで旬度を高めたお手本ともいえるスタイリングです。加えて、ラフなベルト垂らしが抜け感をさらに加速。
コーデ2
タックインでリラクシングな装いをすっきり見せる
ボーダーカットソーの裾をショートパンツにインすることにより、ゆるい印象のワイドシルエットスタイルをすっきりと見せました。また、大人度を格上げするためにカットソー&ショートパンツを同系色でリンクさせているのもポイント。こんなショーツコーデなら野暮ったさも皆無です。
コーデ3
ルーズな着こなしもシャツとの組み合わせなら都会的なムードに
抜け感を持ち味とするワイドシルエットの着こなしですが、装い方次第では都会的なムードに振ることも可。例えば、クリーンなシャツを組み合わせるテクニックは効果絶大で、ゆるめのシルエットながらもどことなく端正さが香り立ちます。また、シャツとボトムスをブルーの同系色でリンクさせて一体感を出したことで、スマートな空気をさらに高めています。
▼アイテム2:総柄ショーツを無地トップスで引き立てる
今季注目のタイダイ柄やボタニカル柄など、総柄を取り入れるのもおしゃれ。ただ、旬度こそ高いものの少しアクが強いので合わせ方には気をつけたいところです。推奨したいのは、柄を引き立ててくれるミニマルな無地トップスとのコンビ。装いにメリハリが生まれるためバランスの良いスタイルに帰結します。柄トップスと合わせるのはやや上級者向けなので、ショートパンツ初心者は避けたほうがベター。
コーデ1
リネントップスとの組み合わせで涼感を促進
バンダナ柄ショーツに合わせたのはリネン素材を使ったプルオーバーシャツ。柄と素材の妙で、清涼感あふれる着こなしに帰結させました。肩の力を抜いた装いですが、足元にはストレートチップシューズを合わせることであくまでかっちりと引き締めています。
コーデ2
陽気なボタニカル柄をストリートに落とし込んだ例
夏らしさ満点なボタニカル柄ショーツをスタイリングの主役に抜てき。トップスにはオーバーサイズのTシャツを選択し、キャップやスポサンでストリートテイストを投入することで、難易度高めの柄ショーツを見事に街着と馴染ませることに成功しています。
コーデ3
主張強めのコーデが苦手ならダークトーンを意識して
インパクトの強い柄ショーツをさらっと着こなしたいなら、ダークトーンを意識するのがGOOD。柄がパイスとして程良く効きつつも全体の印象として落ち着いた感じにまとまるので、柄モノが苦手な人でも挑戦しやすいはずです。少し物足りないと感じた際には、小物で味付けしてあげれば良いでしょう。
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handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!