ワークシャツを攻略しよう。おすすめの10アイテムとコーデサンプル
ヘビロテも余裕な耐久性と作業着由来のベーシックなデザインを兼備したワークシャツは、確実に攻略しておくべき優良アイテム。コーデの頼れる主役となってくれます!見た目と機能で考える、ワークシャツの魅力とは
現在ではファッションアイテムとして定着していますが、名称通りワークシャツとはもともと作業着として生まれたアイテム。米国がゴールドラッシュで沸いた1850年代に誕生したといわれ、それ以降、炭鉱夫やファーマー、ペインターといった丈夫な服を求める労働者たちに幅広く親しまれてきました。デザイン面では、工具の収納に便利な両胸ポケットや、デニム、ツイル、シャンブレー、ネルなどの耐久性がある素材使いによるタフな印象が特徴。また、着脱性を高めるため、ジップやスナップボタンを採用したモデルも多く見られます。
丈夫な生地に加えて、ダブルステッチやトリプルステッチなどの高強度な縫製が施されているため、ディテール面でも耐久性に秀でている点が魅力。デリケートに扱う必要がないですから、休日のヘビロテアイテムとしてガンガン活用できます。また、作業着由来の実用ウェアだけあって、デザインは基本的にベーシック。そのためオールラウンドプレイヤーとして活躍してくれること必至です。
こんなテイストのファッションを好む人に、ワークシャツはうってつけ
本懐であるワーク系ファッション以外にも、多種多様なコーディネートと高い親和性を発揮してくれるワークシャツ。例えば、きれいめスタイルを着崩したいときに効果的で、きっちりとしたスラックスやベージュチノに合わせれば程良く肩の力を抜いた着こなしに仕上げられます。一方、襟付きシャツであるがゆえにカットソーほどラフすぎないので、アクティブなショーツスタイルを大人っぽくまとめるのもアリ。1枚あれば、スタイリングの幅を大きく拡充してくれます。
これからの季節に重宝。ワークシャツのおすすめ10選
ワークシャツの特性を一通り押さえたところで、ここからはコーデの主力となってくれる新作モデルを一挙にご紹介。さまざまな素材でお見せしていくので、自身の手持ち服と相談しつつチョイスすると良いでしょう。使い勝手の良いデザインと、信頼の置ける頑丈な作りは全モデルの共通項!
アイテム1
『ビームスプラス』デニム ニューワークシャツ
希少度の高いジンバブエコットンで仕立てたデニムシャツは、1940年代のワークシャツがイメージソースに。左右非対称な胸ポケットや、肩&脇のトリプルステッチ、裾の空環仕様など、昔ながらのディテールが各所に反映されています。その上、シックな色合いですから都会的な着こなしにも難なくマッチ!
アイテム2
『ローター』ハーフジップ ヒッコリー ワーク シャツ
脱着がクイックに行えるハーフジップスタイルの1着。腹部にカンガルーポケットを装備するユニークな仕様で、収納力にも長けています。素材にはがっしりとした肉感のコットンヒッコリーを抜擢しており、タフさに関しても申し分なし! 胸元に入るチェーン刺繍がさりげないアクセントとなっています。
アイテム3
『ベンデイビス』ベンズワイドワークシャツ
ハリ&厚みのある良質なコットンツイルを駆使した逸品。存在感あるクレイジーカラーが印象的ですが、落ち着いたダークトーンでまとめられているため大人のカジュアルにもすんなりと溶け込んでくれます。フォルムはトレンド感のあるワイドシルエットで、今っぽさの演出にもお役立ち!
アイテム4
『サニースポーツ』40’sオーガニックワークシャツ
'40sの古き良きワークシャツにインスパイアされた1枚。ボディには旧式のシャトル機を用いて丹念に織り上げた、オーガニックコットン製のシャンブレー生地を使用しています。加えて、昔ながらの天然染料によって染め上げているのもこだわりで、化学染料とは一味違ったコクのあるエイジングを楽しむことが可能です。
アイテム5
『ニードルズ』×『ラングラー』ノンウォッシュ ウェスタンシャツ
米国の大手老舗デニムブランド『ラングラー』が手掛ける名作ウェスタンシャツを、国内屈指の人気ブランド『ニードルズ』がアレンジ。ピークド型の胸ポケットや「W」のステッチなどの特徴はそのままに、ノンウォッシュド加工とややゆとりのあるシルエットで現代的スタイルにアップデートしています。胸に2つ、背中に1つ施された『ニードルズ』お馴染みのパピヨン刺繍もお忘れなく。
アイテム6
『ロスコ』ミリタリーワークシャツ
タフ、という意味において、ミリタリースペックは非常に心強い存在といえます。こちらのシャツは、強度と軽さを兼ね備えた軍御用達のリップストップ生地を採用。フラップポケットが上下合わせて4つ配されており、ちょっとした買い物くらいではバッグいらずのユースフルなアイテムです。
アイテム7
『ディッキーズ』ワークシャツ
言わずと知れたワークウェアブランド『ディッキーズ』の定番ワークシャツ。定番ゆえにトレンドに左右されない、長く着られるアイテムです。カラーリングはブラック、ベージュ、オリーブ、ブラウンの4色。いずれも、さまざまなボトムスに合う汎用性を持っています。
アイテム8
『ジムマスター』ストレッチツイルスナップボタンシャツジャケット
滑らかなタッチの上品なツイル生地を使用したり、ギラつきを抑えた控えめな金属スナップボタンをあしらったりと、大人っぽさを重視したデザインが好印象。しかも、ストレッチが効いているため実にコンフォータブルな着心地です。利便性を高めるべく、胸元だけでなくウエストにもポケットをセッティング。
アイテム9
『ユニバーサルオーバーオール』×『グリーンレーベルリラクシング』バンドカラーシャツ
タフさとリーズナブルなプライスで老若男女問わず支持の高い『ユニバーサルオーバーオール』との別注品。すっきりしたバンドカラー仕様や今季らしいビッグシルエットによって今の空気感を巧みに注入しています。
アイテム10
『カーハートWIP』S/Sマスターシャツ
汚れに強いうえ速乾性&洗濯耐性にも優れる、ポリエステル65%×コットン35%のツイルボディ。ガシガシ着られるのは心強い限りです。胸元にブランドラベルが鎮座するのみのシンプルデザインで、着回し力もハイレベル。ワードローブの軸となってくれること確実の1枚です。
コーディネートに見る、ワークシャツのおしゃれな着こなし方
定番的なアイテムであるワークシャツ。使いやすさ抜群のアイテムだけに、着こなし次第で自分のキャラクターを存分に打ち出せます。まずは上級者たちのコーデを参考にして、スタイリングのイメージを固めていきましょう!
コーデ1
武骨さの中にシルエットでリラックスムードを
デニム地のワークシャツ×ミリタリーパンツという、武骨なコーディネート。それでいてほんのりとリラックス顔なのは、ボトムスが今どき感のあるワイドシルエットだから。全体的にシックなカラーリングでまとめることによって、大人っぽさを増幅させているのもキーポイント!
コーデ2
セットアップのハズしとしてワークシャツを投入
ベージュのテーラード&スラックスによる、クリーンなセットアップコーデがベース。そこにシャンブレーワークシャツやハイテクスニーカー、キャップなどカジュアルなアイテムを織り交ぜ、巧妙に着崩しを図っています。こんな風にワークシャツをスパイス的に取り入れるのもアリ!
コーデ3
ネイビーで呼応させワークスタイルをスマートに昇華
上下ともネイビーデニムを持ってきた、ミニマルなワントーンスタイル。骨太な印象のあるワークアイテムも、配色次第でこの着こなしのようにスマートに見せられるんです。 すらっとした細身のサイズバランスや、足元の革靴も都会感をアシスト。洗練されたワークスタイルを完成させています。
コーデ4
軽快ショーツを使いながらもちゃんと秋らしく
夏アイテムの代表格といえるショーツですが、ワークシャツとのコンビネーションならそのまま秋スタイルにも転用可。長袖×膝上のメリハリあるシルエットが、コーディネートにあか抜けた雰囲気を生み出してくれます。着こなし自体はさっぱり系ですので、小物類で味付けするのも効果大!
コーデ5
堅苦しく見えない洒脱なタックインスタイル
端正な顔立ちのベージュチノに、シャンブレーシャツをタックイン。普通の無地シャツだとフォーマル指数がかなり高くなってしまいますが、ワークテイストなシャンブレーシャツであれば堅苦しく見えず、良い塩梅に帰結します。袖をラフにロールアップすれば、一段と気負わない印象に。
handbagでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!