骨太スペック×骨太デザイン。注目のコラボウォッチが魅せるタフネス

今のご時世、やはりタフでなければ生きていけないのかもしれない。これは決して極端な話ではなく、ストリートシーンに目をやってみると、しゃれて見えるだけではない機能に富んだ服が人気を集めている。このたびリリースされた『セイコー プロスペックス』と『ネイバーフッド』のコラボレーションも、そんな現代の流れを捉えた有望株。着用者の腕元で、高いスペックとデザイン性をアピールする。

モチーフとなったのは、1975年に登場したダイバーズウォッチだ。200m防水をはじめとした確固たる信頼性とユニークなフォルムが特徴の外胴プロテクターモデルは、“セイコーダイバーズ”の代名詞的存在。今回のコラボモデルは、その古き良き傑作に彩りを加えたコレクション「ストリートシリーズ」より発表されたもの。43.2mm径の3針カレンダーという日常使いに適したベースデザインにおいて、『ネイバーフッド』らしい武骨な味付けはまずインデックスの独特な色合いに表れる。ヴィンテージライクな蓄光塗料を使い、長年日を浴びながら大切に使い込まれたような風合いを再現。これにより、シンプルにガンメタル＆グレーを基調としたルックスながら硬派な個性を生んでいるのだ。そして、6時位置に置かれた『ネイバーフッド』のブランドロゴも重要ポイント。レッドカラーのブランドアイデンティティは同色の逆回転防止ベゼル上のアワーマーカーと呼応し、満足感と冒険心を刺激する。

タフで洒脱なルックス。さらには、中身となるムーブメントには自動巻きのCal.4R35を搭載し、水濡れなどなんのそののシリコンストラップが脇を固める。まさに一分の隙もない布陣の今コラボモデルは、限定1,000本のためすぐに枯渇してしまうかもしれない。その争奪戦もタフに、そしてスマートに戦い抜いてほしい。

Text_Naoki Masuyama