シーン別。メレルの定番靴&おすすめブーツ10選
高機能な『メレル』の靴は、山向けから街でも履けるもの、防水、雪靴などの特化型までラインアップに富んでいる。なかでも人気のブーツやシューズを、シーン別に整理した。良作だらけ。『メレル』の靴が高い評価を得る要因とは?
『メレル』の歴史は、アウトドアライフをこよなく愛するランディ・メレル氏の「完璧なハイキングシューズを作りたい」との思いからスタートした。1981年に全米で最も機能的な1足に選出され、その技術をベースにビビッドな配色の「フラッシュダンス」、オフィスからトレイルまで活用できる「ジャングルモック」など数々の名作をリリース。今なお世界中で愛されている。
山道、岩山、砂利道と、あらゆるコースコンディションに寄り添う1足。その評価の根底にあるのは優れた機能性である。ゴアテックスやビブラムソールの採用は言わずもがな、解剖学に基づき、人体の特徴を突き詰めた末に生み出されたデザインは、最高の履き心地と安定感のある歩行を実現している。
「何を選べば良いのかわからない」ことこそ、『メレル』唯一のネック
『メレル』と聞けば、「ジャングルモック」を真っ先に思い浮かべる人もいる。「カメレオン」を推す人もいるだろう。それらメジャーモデルと肩を並べる実力派モデルも、もちろん揃っている。そんな潤沢なラインアップを目の前に、果たしてどれを選ぶべきか思い悩む……。名作揃いゆえの功罪である。とにかく機能的で履きやすい。そんな漠然としたイメージも、“山専用”という固定観念に縛られる理由だろう。そこで、ここらで1つスペックの復習とともに活用シーンとも照合をしていこう。ご一読いただくことできっと理想のシューズが見つかるはずだ。
人気靴から注目ブーツまで。シーン別に探る『メレル』の良モデル
『メレル』は、山が背景に見え隠れするだけにアウトドア靴のイメージが強い。しかし、それだけではないところに今もなお支持される所以がある。フィールドの垣根を飛び越える人気モデルから、昨今再燃傾向にあるブーツなど、『メレル』の多彩なラインアップを見ていこう。
▼シーン1:さまざまなシーンに適応する万能型の名作。「カメレオン」&「ジャングルモック」
年々進化を遂げる“顔”的存在の「カメレオン」。レースレスのシンプルなルックスがどんなスタイルにもハマる「ジャングルモック」。代表作の2トップと呼ぶにふさわしい両者は、山と街の境界線がなくなった今、持ち前の万能さに磨きがかかった印象だ。
アイテム1
カメレオン8 ストーム ゴアテックス
「カメレオン」は、日々アップデートを繰り返し、ブランドのたゆまぬ努力により進化を続ける『メレル』を象徴するかのようなモデル。こちらは第8世代で、軽量化と安定性を両立させた独自開発のフットプレートを搭載。性能の高さから、凸凹の山道だろうと、アスファルトだろうと無類の安心感が得られる。ゴアテックスを採用したアッパーで足室内も常に快適だ。
アイテム2
ジャングルモック
無駄を省いたシンプルな「ジャングルモック」は、アウトドアがトレンドの一端を担う街並みにも確実にフィットする。優れた撥水性と透湿性を備えるピッグスキンレザーの採用は、天候の変わりやすい山フィールドでも、ゲリラ豪雨が多発する昨今の街中でも頼もしい存在となるはずだ。
▼シーン2:街映えする実力派。タウンユースからトレッキングまでこなす「モアブ」と「ノバ 2」
ある意味、同ブランドらしくないといったら語弊があるかもしれない。ただ、「モアブ」と「ノバ 2」のこなれた佇まいからは、山靴というよりもどこかスニーカーのような軽やかさを感じずにはいられない。ストリートシーンにもハマりそうな両モデルは、街との親和性も非常に高いといえるだろう。
アイテム3
モアブ
水の浸入を回避し、蒸れを防止するゴアテックス素材に包まれ、ソールは耐久性とグリップ力に秀でるビブラム社製。機能面をしっかり担保しつつ、街着との相性の良さを想起させるご覧のルックス。肉厚な存在感は、ミニマルな着こなしに確かなインパクトを残してくれる。
アイテム4
ノバ 2
こちらはメレルが手掛ける人気トレイルランニングシリーズ「ノバ」のアップデートモデル。硬い地面やオフロードの不安定な地面から足を保護するロックプレートや、衝撃を吸収するEVAミッドソール、メレルエアークッションなどを搭載している。普段使いしやすいデザインながら、機能性も備えたトレイルランニングシューズはファッションシーンにおいて引き続き注目されているプロダクツなだけに、選ばない理由はない。
▼シーン3:トレッキングブーツを探すなら『メレル』の原点「ウィルダネス」がイチ押し
昨今の盛り上がりから、もはや夏だけの風物詩ではなくなりつつある外遊び。そんなとき、やはり山出身の『メレル』は大いに心強い。なかでも、同社の原点ともいえる「ウィルダネス」は、迷ったときの羅針盤としてぜひとも視野に入れておきたい名作だ。
アイテム5
ウィルダネス
トレッキングブーツは『メレル』の十八番。オリジンを手にすることで同ブランドの魅力をきっと実感できるだろう。こちらは、アウトドアとアドベンチャーの融合から誕生した“アウトベンチャーシリーズ”。イタリアメイドならではの美しさを携えたワンランク上の山靴は、ハイキング時だろうと歩く姿がサマになる。
▼シーン4:雨も雪も。ウインターブーツに選びたい「ポーラー」&「サーモクロス」
山だろうと街だろうと、ところによっては豪雨に見舞われるし雪に立ち往生することもある。やはり相応の準備はしておくにこしたことはないだろう。ならば、山をベースに考え抜かれた『メレル』のウインターブーツの主役2モデルは理想かもしれない。
アイテム6
ポーラー
見た目から想像できるように、堅牢性やソールのグリップ力は強烈。ただ、真のすごさは履いたときにこそわかる。体の熱を効率的に伝え、靴内の暖かさを一定に保つ特殊なライナーは薄手で軽量。柔軟なミッドソールとホールド力に優れたヒールカップは、歩きやすさとフィットの良さを後押しする。雪山へ行く際にもきっと頼りになる存在だ。
アイテム7
サーモクロス2
まるでスノーブーツのようなたくましさは同モデルの特徴。さらに特筆すべきは、フルリニューアルしたこちらのソールにある。ビブラム社との共同開発により生み出されたソールは、濡れた氷上でもツルツルの雪道でも巧みに地面をグリップ。冬のシリアスシーンにこそ、その偉大さを感じられるはずだ。
▼番外編:ライターのおすすめ。『メレル』のマークすべき1足
これまで取りあげてきたモデルは『メレル』を象徴する押しも押されもせぬ名作。最初の1足としては申し分ないが、他にも“イケてる”モデルがあることを、ここでは記しておきたい。時流を捉え、機能とルックスを高次元で結実させた1足、ぜひお見知りおきを。
アイテム8
トレイル グローブ 6
フィットネスなどにも最適な、いわゆるトレーニングシューズといわれる部類。地面からの衝撃を効果的に和らげるクッション性や、しっかりと地面をつかむグリップ力がウリだ。昨今、注目されつつあるトレイルランニングシューズのようなシャープなシルエットは、今どきなスポーツMIXスタイルともウマが合う。
アイテム9
アルパイン スニーカー
レザーとナイロンのコンビは、レトロなランニングシューズのようでもあり、ヨーロッパの軍隊で採用されたアスレチックシューズのようでもある。『メレル』でありながら、いつもと同じ感覚で履ける1足といって差し支えないだろう。ダイナミックなシャークソールも個性的。
アイテム10
クラウドモアブ
メレル普及の名作「モアブ」シリーズのアッパーデザインを踏襲したスニーカーライン。ミッドソールはリサイクル素材を使用し、廃材を出さない製造工程で作り出した「フロートエコ」を搭載。アウトドアシューズ由来のアースカラーを基調としたカラーリングはタウンユースでも難なく馴染むデザインだ。
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地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。