色選びって重要!好感度がグッと上がるカラーコーデ術
たかが色、されど色。合わせる色1つで印象が変わるってご存じですか? あなたに似合う「パーソナルカラー診断」から、好感度アップの術を伝授します。その色、似合ってる? あなたは見た目で損してるかも!
今までに“好きな色”の服を買ったのに「なんだか似合わない……」と思ったことはありませんか? それ、色選びに失敗しているのかも。たかが色と思うかもしれませんが、実は似合わない色を着ていると、不健康に見える、肌がくすむ、老けて見える、あか抜けない……などのさまざまなデメリットが。そう、見た目で損をしているのです。逆に自分に合う色を選べば、それだけで洗練されておしゃれで華やかに見せることが可能。好感度アップだって夢ではありませんよ! そこで、自分に似合う色の見つけ方をカラーリスト土屋亞津子さんに教えてもらいました。
教えてくれたのは
パーソナルカラーアナリスト 土屋亜津子さん
大学卒業後、一般企業にて6年間総合職として勤務後、ビジネススクールのカラーコーディネーター養成講座講師業に従事。 NARDアロマテラピー・インストラクターも習得し、現在、色彩講師、アロマテラピーインストラクターとして活躍中。色と香りの企業研修セミナーやトークショー、講演会、色と香りのコンサルティング業務、執筆等の活動も行う。
自分に似合う色=“パーソナルカラー”を知ることが、好感度アップの秘訣
もともと生まれ持った肌、瞳、髪などの色から導き出した、雰囲気が調和する色のことを「パーソナルカラー」といいます。その色を身に付けると、はつらつとして健康的に見えたり、おしゃれにあか抜けて見えたり、あなたをぐっと好印象に見せてくれるんです。そんな魅力的な力を持つ、パーソナルカラー。さっそく自分の色を調べて、よりすてきな自分を演出しませんか?
パーソナルカラーとは
パーソナルカラーは大きく分けて2つに分類されます
パーソナルカラーは、通常肌の色みによって、春・夏・秋・冬の4タイプに分類されます。しかし、素人目には至難の業。ということで、今回は肌の色を2つに分けて手軽に自己診断する方法を教えてもらいました。顔もしくは腕の内側の部分が「オークル系(イエローベース)」と「ナチュラルピンク系(ブルーベース)」のどちらに馴染むかをチェックします。
同じ色でも、パーソナルカラーによって似合う色みが違ってくるんです
こちらの写真は、肌の色に合うブルーの色みを示しています。同じブルーでも、肌色によって、似合う色みが違うんです。■オークル系(イエローベース)→エーゲ海を連想させるターコイズやウォームネイビーなど温かみのあるブルーが似合う■ナチュラルピンク系(ブルーベース)→ロイヤルブルーやベイビーブルーなどのクールで涼しげなブルーが似合う微妙な色の違いだから関係ないのでは? そう思う方もいるかもしれませんが、実際に合わせてみると印象が変わるんですよ。
実際に肌の色と合わせてみると、違いは一目瞭然!
こちらの写真、肌色がきれいに見えるのはどちらだと思いますか?下のほうが肌色がきれいに見えませんか?!こちらは「オークル系」の人が、どちらのブルーが似合うか合わせた実例です。画像上は、肌色がややくすんで見えませんか? それにくらべ、画像下は肌色がきれいに見えませんか?このとおり、パーソナルカラーでない色を身につけると、ズバリ不調和が起こります。目の下にクマができたり、肌がくすんで見えたり、不健康に見えることも……。色のセレクトを間違えるとプラス5歳も過言ではない!?
実践! セルフチェックでパーソナルカラー診断
パーソナルカラーの重要性がわかったところで自己診断をスタート。肌や瞳、髪(地毛)の色を見極めながら、自分が「オークル系」か「ナチュラルピンク系」かチェックしてみましょう!
チェック1
あなたの肌の色はどっち?
まずは肌の色をチェックしましょう。あなたの肌は以下のカラーパレットのどの色に近いですか?
■あたたかい黄色みを感じる肌色→「オークル系」■涼しげなピンクっぽさを感じる肌色→「ナチュラルピンク系」
チェック2
瞳と髪(地毛)の色はどっち?
続いて、瞳や髪の色はどの色みに近いか、以下の4色から選んでください。
■黄色や緑色っぽさを感じる茶色、こげ茶→「オークル系」■赤み、青っぽさを感じる茶色、ソフトな黒または真っ黒→「ナチュラルピンク系」。
チェック3
唇の色はどっち?
唇の色というと赤を連想しますが、実は人によって色みが異なります。赤は赤でも、オレンジ系orピンク系かを見極めてください。
■オレンジを感じるピンクや赤みが少ない唇→「オークル系」■薄い青みのピンクか赤黒い唇→「ナチュラルピンク系」
チェック4
似合うと言われるアクセサリーのカラーはどっち?
肌の色によって似合うアクセサリーの色も異なるんです。あなたが周りから似合うといわれるアクセサリーはゴールド系orシルバー系?
■ゴールド系→「オークル系」■シルバーやプラチナなどのホワイト系→「ナチュラルピンク系」。
チェック5
しっくりくるベーシックカラーはどっち?
普段の洋服の色で、自分にしっくりくると思うカラーはどんな色みですか? 以下の8色の中から当てはまるものを選んで下さい。
■ベージュ、キャメル、ブラウン、カーキなど→「オークル系」■グレー、ネイビー、黒など→「ナチュラルピンク系」
判定結果はどっち?!
あなたはどちらが多かったですか? 多く当てはまったほうがあなたのパーソナルカラーです。「オークル系」はどんな色をチョイスするにも、黄みがかった、あたたかさを感じる色がおすすめです。一方「ナチュラルピンク系」はどんな色をチョイスするにも、あたたかさより涼しげな印象がある色みが似合います。
パーソナルカラーを取り入れてスタイリングに挑戦
それでは、自分のパーソナルカラーがわかったところで、実際にスタイリングに挑戦してみましょう。「オークル系」と「ナチュラルピンク系」のコーデサンプルと着こなしポイントをご紹介します。
▼「オークル系」におすすめのコーデサンプル
黄色味がかった「オークル系」の人は、定番のブラウン系、ベージュ系を軸にするとコーディネートも簡単。ほかの色をベースにする場合は、黄色のインクを1滴混ぜたような色みを選びましょう。例えば青ならベイビーブルーよりターコイズ、赤ならローズレッドよりトマトレッド、緑ならエメラルドグリーンよりアップルグリーン、黄色ならレモンイエローよりバナナイエローを選ぶのが正解です。
シンプルスタイルが黄金の配色バランス採用で見違える!
ヘンリーTシャツ×ショートパンツというシンプルなデイリースタイルも、「オークル系」に似合うブラウンやベージュ系の配色で仕上げればこんなにおしゃれ! 通常、アクセントカラーはバッグや靴など小物で差すのが王道ですが、ウエストマークで差すとお洒落感が一層アップ!
白は白でも「オークル系」は黄味のある白が最善
今季、大人気の白Tですが、「オークル系」の方の白選びは特に注意が必要。誰もが想像する、いわゆる白。そのほとんどは身にまとうと白浮きしがちです。「オークル系」なら少しでも黄味のあるものをセレクト。それだけで写真のような何気ないコーデも大人っぽく魅力的に映ります。
“グレージュ”は大人の余裕を漂わせる「オークル系」の相棒
グレーの多くは「ナチュラルピンク系」の色ですが、ベージュが混ざったグレージュは「オークル系」のもの。合わせやすいうえに、大人ムードも漂うので1枚あると重宝します。そこにサーモンピンクを組み込めば、ラフにもかかわらず品のある休日コーデに。
パーソナルカラーの採用で定番スタイルをワンランクアップ
Tシャツ×ショーパンはいつだって夏のスタンダードです。だからこそパーソナルカラーを利用してセンスアップを図りたい。そこで取り入れたのは「オークル系」の代表色イエロー。色自体に主張があるのでパーソナルカラー1点のみでも十分こなれた印象が漂います。
▼「ナチュラルピンク系」におすすめのコーデサンプル
定番のグレー系、ネイビー系、黒がパーソナルカラーである「ナチュラルピンク系」。これらをベースカラーにして涼しげな印象にまとめるとよいです。ほかの色をベースにする場合は、ブルーのインクを1滴垂らしたようなカラーと組み合わせて爽やかに決めて。例えば、青ならベイビーブルー、黄色ならライムイエロー、緑ならエメラルドグリーン、赤ならローズレッドなどが該当します。
配色ルール範囲内なら遊びも外すことなくおしゃれに決まる
「ピンクベージュ系」の代表色であるネイビーのセットアップコーデ。これだけですでに印象がいいので、アクセントに遊びを効かせても◎。法則にのっとった5%以内であれば、セットアップのイメージと相反するリゾートやエスニックテイストの小物でもバランス良し。むしろおしゃれです!
平板から脱出するにもアクセント使いは重要
クリアな白を使ったモノトーンコーデは「ナチュラルピンク系」のおはこ。ただ夏はトップスがTシャツオンリーになることが多く、色だけでなくコーデも平板になりがちです。未来的スニーカーを加えた写真のように、アクセントを加えてリズミカルなスタイルを心掛けましょう。
同系色のレイヤードは1色とみなして配色を考える
ドット柄シャツ、ジレ、キャップとブルーを盛りに盛り込んでいますが、ブルーで統一しているので全部をまとめてメインカラーの配分と考えて計算して問題なし。スカーフの赤もほんのり青みがかっているので、「ナチュラルピンク系」のアクセントカラーとしても申し分ありません。
季節感はアクセントカラーで演出するのが最も効果的
「ナチュラルピンク系」の肌によく合うグレー×ネイビー×スカイブルーで構築したコーディネート。洋服がTシャツ×ショーパンという定番の組み合わせで、かつ定番色の場合はこういった季節を感じさせるようなカラーをアクセントに使うとお洒落感も倍増します。
色を上手に取り込めば、なりたいイメージも演出可能!
前半で紹介したパーソナルカラーは、似合う色を取り入れることでより好印象に見せることが可能です。ここからは応用編。なりたい自分に見せるための色選びもご紹介します!
なりたいイメージ1
大人っぽく見せたい
冷静沈着なイメージがある“ブルー”が大人っぽく見せるには最適なカラーです。ブルーはもともと海や空など自然界の色なので、まとった人の感情を落ち着かせる効果もあります。だから、ブルーを目につきやすいトップスなどに取り入れるといいですね。
なりたいイメージ2
若々しく見せたい
若々しさは元気なイメージと直結しています。だからビタミンカラーと呼ばれる「黄色」や「オレンジ」が◎。ほかに「赤」も同様の力を持っています。インパクトがありすぎて身に付けにくいという人は、ブラウン寄りの色みでコントロールを。
なりたいイメージ3
女性ウケをよくしたい
嘘のようで本当の話、女性ウケは「ピンク」です。ピンクを着ている人に女性は自然とひかれ、反応も一番ある色なんです。好きならビビッドなピンクでもいいですが、抵抗のある人は薄ピンクの採用を。上からシャツを羽織ってチラ見せでもかまいません。
なりたいイメージ4
穏やかに見せたい
リラックスさせてくれる「緑」はナチュラルで調和的な印象。人を安心させ穏やかに見せることができます。例えば、話し合いの場(会議など)でも身に付けて置くと話がスムーズに進みます。相手の視覚に入りやすい場に取り入れましょう。
色と上手に付き合って、魅力アップを図りましょう!
色にはいろんな力が宿っています。パーソナルカラーを知っているだけで、何倍にもおしゃれに見せられますし、似合わないものを買ったり、コーディネートしたりするお金や時間の無駄をなくすことができます。これからは似合う色を身に付けて自分の魅力を輝かせていきましょう。
大学時代より女性ファッション誌にてキャリアをスタートし、ライター歴はや18年。現在は、女性誌・男性誌のエディター/ライターと並行し、育児に奮闘中。